アメリカ(米国) E-2ビザ(起業家ビザ) 必要書類作成
今日は前回
E-2 ビザの準備 - アメリカ・ニューヨーク IT/Web起業ブログ
で書いた、会社側で準備する書類について書きたいと思います。
主に
- ビジネスプラン
- 財務諸表
- 履歴書
- マーケティング資料
- 会社のウェブサイト
があります。
財務関係の経験がない方は自分でやるのではなく、プロに頼むのをおすすめします。自分で無理矢理作って、面接で答えられなければ逆にネガティブな印象につながってしまいます。
1. ビジネスプランの作成
これが一番の肝です。ビジネスプランといっても細かいフォーマットみたいな物はありません。当然の事ながら、自分のやるビジネスが利益を生みますよというのが一番大切なのは言うまでもないですね。私が弁護士から言われたポイントは:
- 会社の概要(経営理念なども含む)
- 市場および競合調査
- 事業計画
- 財務分析
- ビジネスプランの概要
一つ一つ説明するときりがないですが、基本的に上記の内容が入って入ればOKです。弁護士によってどこまでつめるかというのはあると思いますが、僕の場合は結構細かかったです。上記以外にも自分がCEOに相応しい人材である事を証明する為に前職の上司などに推薦状をもらったりという事もありました。
個人的にですが(弁護士とのやり取りを元に)、ビジネスプランの中で、アメリカ人を雇用しているか、もしくは今後雇用する気があるのか、もし、あるのであればどれくらいの規模で何人くらいというのが最大のポイントになると思います。雇うと口でいうだけでは駄目なので、どういう職種で何人、などとものすごく細かい職務概要までビジネスプランの中に記述しました。
もう一つのポイントはStart-upコスト。税務上のStart up costとは別にもっと一般的にビジネスで売り上げを上げるまでを目安にどれくらいコストがかかるかという点です。これは会社によって全く違うので、自分でしっかり計算する必要があると思います。高すぎると投資金額がコストに対して十分かという疑問を生みますし、安すぎると見積もりが甘すぎる可能性を示唆します。業種にあった計算を心がけるようにすると良いと思います。
2. 財務諸表の作成
これは終わった期、もしくは、直近の月末付けで財務諸表を作成します。一般的に必要とされるもの(貸借対照表、損益計算書、キャシュフロー計算書)を準備すれば問題ないと思います。経験がない方は会計士にお願いする事になると思いますが、無理矢理数字を良く見せようとするのは逆効果になりかねないので、正直な数字を作成しましょう。
3. 履歴書の作成
履歴書は弁護士からかなり細かく書かされました。職務内容だけではなく、実際に毎日どのような仕事をしたか細かく書く必要がありました。自分のやって来た仕事が、今回の職務に関係があるかという点が問われるのだと思います。
4. マーケティング資料の作成
マーケティング資料とは商品向けのマーケティング資料を指します。全くフォーマットがないので、我々はパワーポイントで実際にお客さんに営業に行く時に持っていく資料を提出しました。もし、既存のビジネスで商品のマーケティング資料があれば、それを提出すれば問題ないと思います。
5. 会社のウェブサイト作成
既に英語で会社のウェブサイトがあれば問題ないと思います。新規ビジネスの場合は、作成した方が良いでしょう。ペーパーカンパニーではないというのを証明する為の材料になります。。これがあろうとなかろうと、、っと思うかもしれないですが、一つでも材料があればプラスなので、それなりの業務内容がわかるレベルの物をつくりましょう。ちなみに、僕は自分で作りました。
ざっくりと説明しましたが、実際に時間は2ヶ月程度かかりました。弁護士がビジネスプランの中身まで見て、これは難しいのでは、、、などとは言ってくれません。アメリカという国にとって利益になる会社かどうか客観的に見ながら作成する必要があると思います。あせって質の悪い物をだすより、じっくり練って質の高い書類を提出する事をお勧めします。