アメリカ・ニューヨーク IT/Web起業ブログ

日本人がアメリカに渡米し、ニューヨークでIT/Web会社を設立、成功(途中)までの奮闘記

孫さんのプレゼンテーション

 

今日は、Bloombergのニュースを読んでいたときに発見した孫さんのプレゼンテーションについて思った事を書きたいと思います。

 

昨今、買収したSprintにおける戦略についてのプレゼンです。

リンクはこちら。

http://bloom.bg/1i3TS2v

 

 

結構長いプレゼンテーションですが、アメリカ人の心を非常に理解したプレゼンだったと思います。

 

まず冒頭でアメリカをべた褒め。I love America! America is No.1を連発。

これ、アメリカ人大好きです。社会的に問題になるくらい自信過剰なのです。

おお、こいつアメリカをわかってるじゃないか!となった瞬間。。。

 

しかし、アメリカが今遅れを取っていると言うのを知ってますか?遠回しに君たちは駄目な子になろうとしてるんです。あの一番すごいはずの子が!!っと孫さん。

聞いてる人は にゃにゃ、にゃにお!!っとなったはず。続いて孫さんはデータを見せます。アメリカのブロードバンドがいかに遅いか。ナンバー1のアメリカがこんなので良いのか!?参席者達は実際のデータを見せられると、危機感すら感じる。

 

そして、日本という国がどのようにシフトしたか。孫さんがどのように日本のITインフラを変えたかを言及します。ジョークを交えながら笑いをとるのは流石です。

 

日本のインフラのすごさを伝えた後、これを私がアメリカに持ってきます!私は今、アメリカSprintのオーナーです。当該会社に責任を追わないといけません。私が責任をおいます!と断言。ここには感動さえした。アメリカの経営者でもここまで断言する人は他に数少ないでしょう。

 

その後、孫さんは自分の生い立ちを話ます。苦しかった貧乏な時代、日本での人種差別、参席者の心をぐっとつかみます。家族の危機を打開する為にアメリカに来て、いろいろな事を勉強させて頂きました。アメリカの方々に恩返しする日が来たのです。是非私にさせて下さい。アメリカはナンバー1でないといけないのです!そうでしょう!I love Americaの一言で閉めて、日本的なお辞儀。完璧な締めですね。

 

もちろん、やかまし!と思うアメリカ人もいると思います。アメリカの事を批判されているのでメディアでたたかれている部分もあります。ただ、同じ日本人(孫さんは自分のIdentityをどのように取られてるかはわかりませんが)として、このようなリーダーの姿を見ると、心底から力が湧いてきます。日本人として世界で孫さんのように戦える経営者になってやるとまた心に誓いました。

 

リーダーシップというものは時代によって違うものです。時代時代によって、人々の考え方が変わり、ついて行きたいと思うリーダー像が変わるからです。孫さんになろう、スティーブジョブスになろうとしては駄目だと僕個人は思います。新しい時代に合った、新しいリーダーとならなくてはならない。そう思う今日この頃です。グローバルな世の中、日本の為だけではなく、世界に有益となる会社を作ろうと思います。